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歩み

「當道」は中世、近世を通じて継承された目の不自由な人びとの組織の名称であり、鎌倉時代に「平家物語」を語る目の不自由な琵琶法師たちが権利確保のために形成した座が母体となっている。

南北朝時代には、のちに初代総検校とみなされた明石覚一(正安元年(一二九九)~応安四年(一三七二))らにより、その基礎が成立したと考えられている。

その後、明治時代になるまで、時の政権の庇護を受けつつ當道職屋敷は運営されてきた。

明治四年、盲官廃止令により、この組織は終了し、新しい展開に歩む。